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書籍案内





慰謝料算定実務のバイブル誕生!
「慰謝料算定の実務」


本書の特色

あらゆる分野の慰謝料をめぐって争われた判例、事例を詳細に分析。
慰謝料の決定要因を探究し、その算定のための理論と実務を解説した決定版。

※ご注文は以下のHPより申し込めます。


慰謝料算定の実務
千葉県弁護士会 編
A5版・定価3,600円
(本体3,429円+税)

株式会社 ぎょうせい
〒167-8088東京都杉並区荻窪4-30-16
TEL:03-5349-6666
FAX:03-5349-6677



「刊行にあたって」より

 本書は、平成14年度の関東十県会夏季研修会の研修報告書として、執筆編集担当者の手で練り上げ、まとめられたものです。
 関東十県会(東京高裁管内の千葉、横浜、埼玉、群馬、茨城、栃木、長野、山梨、新潟、静岡の10の弁護士会)夏季研修会という研修行事が始まって、30数年になります。このような「報告書」を作って研修会で報告する現在の形式を始めたのは、当会であると聞き及んでいます。
 慰謝料の算定というテーマは、アップ・ツー・デートなものであり、私たち法律実務家にとって仕事に直結するものです。本書は、実務上役に立つ新たな試みをしており、実際に活用されることを願っています。

平成14年度千葉県弁護士会会長 藤 野 善 夫



「はじめに」より

 2002年(平成14年度)関東十県会夏季研修会のテーマは、千葉県弁護士会会員に対するアンケート結果を踏まえ、「慰謝料」としました。
 まず、慰謝料が問題となる14分野をとりあげ、各分野における判例を収集し、これを分析・検討しております。
 その結果、本書においては、生命・身体への侵害にともなう慰謝料について、安易に交通事故の「赤い本」を基準とすることなく、具体的事案に即した適正な慰謝料が算定されるべきであること、人格権侵害等の場合の慰謝料を適正な額に増額すること、財産的損害がされれば特段の事情がない限り慰謝料請求は認められないとする考え方は改められるべきであること、等の結論に達し、本書をとおして、これらの提言をさせていただいたつもりです。
 本書が法律実務家の方々を中心に慰謝料についての認織を深める一助となり、具体的な事案において適正な慰謝料が算定される契機となることを、本書の作成に関与した者として切に希望しております。

千葉県弁護士会関東十県会夏季研修会
シンポジウム担当委員長 大 槻 厚 志



「あとがき」より

 早いもので、昨年の4月、当会の関東十県会夏季研修会準備委員会が発足以来、1年有余が経過しました。
 報告書作成に当たっては、シンポ担当者に新進気鋭の当会若手会員を多数配し、「売れる本」の作成を合い言葉に、最近の判例の分析・数値化、それにアンケートの集計にと、積極的に取り組んできました。
 年も明け、年度も替わり、いよいよ担当者には執筆の負担が重くのしかかるなか、各部会ごとの検討会や合宿等を重ね、本年6月に最終稿が上り、今は関係者一同ほっと胸を撫で下ろしていますが、執筆に当たった多くの会員には、この場を借りて心から敬意を表する次第です。
 出来上がった報告書を見ると、必ずしも当初の目的を十分達することが出来たかにつき、一抹の不安がなしとはしませんが、当会の英知を集積した結果であり、きっと多くの方々のお役に立つものと思います。
 最後に、本報告書が版を重ね、「売れた本」となって後世に伝えられることを夢見ながら、筆を置きます。 

関東十県会夏季研修会
実行委員会本部長 竹 澤 京 平



本書の内容目次

第1章 総  論
第1節 慰謝料の意義と内容
第2節 慰謝料の本質及び機能
     慰謝料の本質/慰謝料の機能
第3節 慰謝料額の決定要因
     慰謝料額の算定要素/定型化(定額化)の視点/受忍限度論
第4節 慰謝料に関する従来の法律議論
     法人の慰謝料/一括請求・包括請求・一律請求/慰謝料請求権の相続性/
     父母・配偶者・子以外の者の固有の慰謝料請求権/
     傷害の場合の被害者の父母・配偶者・子の固有の慰謝料請求権
第5節 慰謝料をめぐる問題点と今後の展望
      慰謝料額の高額化と非財産的損害の明確化/
     慰謝料の補完的機能についての現状/財産的損害のと慰謝料請求/
     交通事故に関する赤い本の他分野における利用/
     慰謝料と支払能力との関係/新たな慰謝料算定の要素


第2章 男女関係
第1節 はじめに
第2節 離  婚
     離婚慰謝料の意義/財産分与と慰謝料/離婚慰謝料に関する判例/
     離婚慰謝料に関する判例の傾向/慰謝料算定の問題点と今後の課題
第3節 内縁関係の破棄
     内縁関係の破棄と慰謝料/内縁関係特有の問題/
     内縁関係破棄の慰謝料に関する判例とその傾向
第4節 婚姻予約の破棄
     婚姻予約の破棄と慰謝料/婚姻予約の破棄に関する判例とその傾向
第5節 不  貞
     不貞の相手方に対する慰謝料/
     不貞の相手方に対する慰謝料に関する判例とその傾向/
     不貞の慰謝料の問題点と今後の課題
第6節 セクシュアル・ハラスメン卜 
     セクハラの定義/認容額ごとの分類/高額の慰謝料が認容された事例/
     退職・解雇事例/使用者責任の認定/セクハラ訴訟の今後の課題
第7節 ストーカー行為等
     ストーカー行為と慰謝料/ストーカー行為の慰謝料に関する判例とその傾向
第8節 本章のまとめ
判例一覧表


第3章 名誉毀損・プライバシー侵害
第1節 名誉毀損訴訟・プライバシー侵害訴訟の特徴
第2節 慰謝料についての従前の判例の検討
     自然人についての慰謝料認容額/法人についての慰謝料認容額/
     判例の理由付け/本節のまとめ
第3節 慰謝料高額化の提案
     高額化判例の出現/算定基準についての裁判官の試論
第4節 プライバシー侵害訴訟
     判例の現状/プライバシー侵害の慰謝料の算定要素
第5節 本章のまとめ
判例一覧表


第4章 医療事故
第1節 総 論-判例分析における類型化とその内容
     判例分析における類型化/判例の表化作業
第2節 各類型別の認容額の傾向と算定要素
     第1類型(死亡事案で死との間に因果関係を肯定した判例)/
     第2類型(障害事案で因果関係を肯定した判例)/
     第3類型(結果との間の因果関係を否定しながら慰謝料を認めた類型・
     いわゆる期待権ないし延命利益侵害等の名目で慰謝料を認めた類型)/
     第4類型(その他)
第3節 今後の課題と目指すべき方向
     医療事故訴訟の特殊性・困難性と訴訟費用の高額負担/裁判実務の現状
判例一覧表


第5章 相隣関係・公害
第1節 はじめに
第2節 相隣関係
     一般的傾向/相隣関係において判例が認めた慰謝料額/
     相隣関係における慰謝料額算定の根拠、増額及び減額の事情
第3節 公  害
     一般的傾向/公害における判例が認めた慰謝料/
     公害における慰謝料額算定の根拠、増減額の要因/
     公害の各類型ごとの特に掲げられた慰謝料減額要因
第4節 弁護士費用
第5節 その他特筆すべき事情
第6節 今後の課題
判例一覧表


第6章 労働関係
第1節 はじめに
第2節 個別的労働関係
     賃金差別/嫌がらせ/懲戒処分/解雇/安全配慮義務
第3節 集団的労働関係
     集団的労働関係と慰謝料請求/組合間差別-全国税関労働組合/
     慰謝料請求権利者は誰か
第4節 まとめ
判例一覧表


第7章 交通事故
第1節 総  論
第2節 死亡慰謝料
     総説/前記分類からの考察/慰謝料基準額からの増額要素/
     慰謝料基準額からの減額要素/まとめ
第3節 1級後遺障害慰謝料
     後遺障害慰謝料/被害者本人の後遺障害慰謝料/近親者慰謝料
第4節 最近の問題-PTSDと慰謝料
     PTSDの概念、沿革/PTSD肯定裁判例/PTSD否定裁判例/
     交通事故以外のPTSDに関する事件/
     PTSDの問題を検討するに当たっての問題点
判例一覧表


第8章 自動車以外の交通事故-鉄道・船舶・航空機
第1節 はじめに
第2節 航空機(へリコプター)事故
第3節 船舶事故
     【判例番号2】及び【判例番号5】の事案/【判例番号3】の事案/考察
第4節 鉄道事故
第5節 慰謝料算定要素としての「死の恐怖」
     「死の恐怖」に対する疑問/現状
第6節 自動車事故とそれ以外の事故との区別の意味
第7節 今後の展望
判例一覧表


第9章 工作物・営造物
第1節 はじめに
第2節 死亡事故判例の比較検討
     比較的高額な慰謝料額の判例/比較的低額な判例/本節のまとめ
第3節 傷害事故判例の比較検討
     後遺障害1級の判例/後遺障害7級の判例/後遺障害12級の判例/
     本節のまとめ
第4節 物的損害(財産権侵害)に伴う慰謝料
     物的損害と慰謝料の可否/居住用建物の損壊/営業用建物の損壊/
     本節のまとめ
判例一覧表


第10章 特別権力関係
第1節 はじめに
第2節 接見妨害による慰謝料
     接見妨害の違法性の有無-慰謝料請求権発生の有無/
     接見妨害の違法性の程度-慰謝料算定要素/今後の展望
第3節 在監関係における慰謝料
     類型と傾向/今後の方向性等
第4節 違法捜査・違法起訴による慰謝料
     慰謝料算定要素/具体的事案の解説
判例一覧表


第11章 金融・証券・先物取引等
第1節 はじめに
第2節 金融取引
     銀行取引事案/銀行・生命保険取引(変額保険)事案
第3節 証券及びワラント取引事案(証券会社を被告とした判例)
     はじめに/判例の現状/具体的な事例の検討
第4節 先物取引事案
     判例の現状/慰謝料を認容した判例の検討/判例の問題点
第5節 本章のまとめ
判例一覧表


第12章 消費者取引
第1節 はじめに
第2節 各類型の特徴と慰謝料の有無及び算定要素
     消費者信用/悪徳商法/
     会員権、不動産、継続的役務取引等の消費者取引/製造物責任
第3節 消費者信用における慰謝料
     違法取立行為による債権回収/弁護士の受任通知を無視した債権回収/
     弁護士の取引経過開示要求の拒絶/消費者信用誤情報による損害/
     弁護士費用 
第4節 悪徳商法における慰謝料
     マルチ商法/無限連鎖講(ネズミ講)/現物まがい商法/
     原野商法/悪徳商法における慰謝料の傾向
第5節 会員権、不動産、継続的役務取引等における慰謝料
     会員権取引/不動産取引・建築請負契約(欠陥住宅)/
     継続的役務取引/海外旅行契約
第6節 製造物責任における慰謝料
     製造物責任に関する裁判例の概要/人的損害事例の慰謝料算定要素/
     物的損害事例の慰謝料
判例一覧表


第13章 学校問題
第1節 はじめに
第2節 学校事故
     正規授業中/課外活動/体罰等
第3節 いじめ
     いじめの定義と類型/慰謝料の額/慰謝料額算定の考慮要素/
     請求主体/責任主体/過失相殺等/いじめによる自殺と損害賠償責任/
     いじめ以外の行為による場合の慰謝料
判例一覧表


第14章 刑事問題
第1節 刑事事件における示談慰謝料
第2節 性犯罪
     総論/強制わいせつ罪/強姦罪/その他のわいせつ事犯
第3節 身体犯(殺人未遂、傷害、暴行等)
事例一覧表


第15章 その他
第1節 はじめに
第2節 宗教をめぐる慰謝料
     訴訟の類型/判例が認めた慰謝料/高額慰謝料が認められた裁判例/
     慰謝料算定の要素/慰謝料減額の要素/財産的損害と精神的苦痛の関係
第3節 ペットをめぐる慰謝料
     訴訟の類型/判例が認めた慰謝料/慰謝料算定の要素/
     慰謝料減額の要素/他の訴訟との比較/今後の課題
第4節 物に対する慰謝料
     交通事故による建物損壊の事例/判例が認めた慰謝料額/
     ペットに対する傷害
第5節 契約関係における慰謝料
     慰謝料請求自体を認容するか否かの基準/慰謝料額算定要素
第6節 弁護過誤と慰謝料
     損害賠償請求権の根拠/慰謝料請求認容の基準/
     裁判例が認めた認容額/慰謝料額算定の根拠
第7節 弁護士に対する懲戒請求と慰謝料
     損害賠償請求認容の基準/裁判例が認めた認容額/慰謝料額算定の根拠
判例一覧表